まずは、今回の出走馬たちとその関係者の皆様に、
「ダービー出走おめでとうございます」と言いたい。
常々思ってることだが、競馬は大学受験に似ている。ダービーは、大学受験に例えると、東京大学の本試験に値すると思う。東大の本試験を受けるには、私が受験生の頃は、センター試験の受験が必須。競馬でいうとトライアル。センター試験での点数で上位何番までが本試験に臨めると、所謂足切りがある。東大の本試験まで漕ぎ着けることが如何に大変なことか、すごいことか。この感覚はきっとダービー出走と似ていると思う。
ダービー出走という晴れ舞台、東大本試験というエリート舞台に立てても、勝たないと意味がない。そしてダービーをはじめとするGⅠレースと大学受験は、些細なミスが明暗を分け、ミスが絶対に許されないという点でも共通する。
競馬も大学受験も競争。頑張るのが当たり前、一生懸命やるのが当たり前、勝ちたい気持ちは皆同じ。そんな中で戦って勝ち取る勝利だからこそ価値があるのだ。
そして勝利を掴むには負けた時に己の実力不足を認めること。それは本当に辛いことだが、これをやらなければ、同じ失敗を繰り返す。ファンや記者が「負けて強し」と言うのはいいが、陣営がそんなこと言っていてはダメだ。これは自分の大学受験の経験で骨身に沁みるほど感じたこと。
大学受験も模試でどんなに良い結果を出しても本番でその力が発揮されなければ負ける。つまりピークを本番に持ってくることが大事。それは競馬も同じ。ダービーの大一番に最もピークに持っていけてるように感じたのがマスカレードボール。マスカレードボールを本命にした最大の理由。クロワデュノールは優等生で持ち点が高い。大きく崩れるのは考えにくいので◯印。サトノシャイニングは自力があり、能力が高い馬。距離は長い方が良いように思い、3着以内ならと思った。今回4着だったが、思った通り、皐月賞より着順を上げてきた。菊花賞が楽しみな一頭だ。ショウヘイは馬自身も勢いに乗り始め、瞬発力のある脚は東京向きだろうと思った。また鞍上のルメール騎手がショウヘイの長所を引き出すように乗ってくれると思ったが、期待通り、実に上手く乗ってくれた。
そしてダービーの買い目に入れた4頭が全て4着以内に入った時は、東大合格ってこれくらいの喜びと興奮なのだろうか？と思ったが、きっとこんなもんじゃないだろうな（笑）