少年時代。何もなかった時代、………。
この時期、つい引き寄せられる花があった。
スイカズラ、そのなんとも甘い香りに誘われて その花を摘まみ蜜の味を楽しんだ。
幼稚園に行きたくなかった私は、悪友のAと近くの池や用水路でザリガニ釣りをしていることが多かった。仲間たちの多くが幼稚園に行くことはなかった。なぜ、自分は……の思いがあったのは確かだと思う。
当然のことながら、幼稚園の先生からの連絡帳には、「お宅の○○○さんは、今日もAさんと……。」書かれていた。まあ この辺でいう ' 山学校 ' です。
でも、家の母親は頭ごなしに叱ることはなかった。「あのね。先生だって心配するんだから、ほどほどにね。」彼女も、息子が家の中にじっとしている子供ではないことは百も承知していたのだから。
小学校にあがってからも、家に帰るとランドセルを置いて、仲間たちが待つ野原へ、野球、ドッジボール、缶けり、石けりなどに明け暮れていたし、虫たちが活動を始めると、蝶や蜻蛉、バッタ、クワガタを追いかけていた。近くに、農林高校の山林があって、そこは昆虫の宝庫だった。その頃は、ファーブルになりきっていた。
夏になると、水位の下がった水路にカンテラとヤスを持って魚取りをしたり、仲間たちとイカダを作って川で遊んでいました。
冬、雪がたくさん積もったときは、スキーを履いて学校に行き、帰りは川の土手でスキーをしながら帰ったものだった。
アウトドアのフィールドでの体験は、その後のキャンプや、スキー、登山に活かされている。まさに、' 山学校 ' での体験は、自分にとって貴重な実践の場だった。
この季節、ジャスミンのような、そしてミューゲのような清涼感のある香りと甘い蜜の味は、ちょっとだけ やんちゃだった少年時代の記憶を思い起こさせる香りであり味なのだ。
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